【動画マーケティングについて考える vol.03】動画マーケティングを成功させるためには?動画制作編
Asai
2023.06.13
近年、スマートフォンやタブレットなどの端末機器、そしてYouTubeやTikTokなど動画コンテンツの普及によって、人々が動画に触れる機会がとても増えています。それにより、動画を使った集客の一つである「動画マーケティング」は、現在のビジネスにおいてとても重要な戦略となっており、力を入れる企業が増えています。
第1回の記事で「動画マーケティング」について解説し、第2回となる前回の記事では、動画マーケティングを成功させるためには何をすればいいのか、マーケティング視点で解説しました。
【動画マーケティングについて考える vol.01】動画マーケティングとは何なのか?
【動画マーケティングについて考える vol.02】動画マーケティングを成功させるためには?マーケティング編
第3回となる今回は、動画マーケティングを成功させるために必要なことについて、動画制作の視点で考えていきます。
目次
「動画制作の視点」について
まず最初に「動画制作の視点」という命題を打っていますが、これから解説する動画制作の視点は、「動画制作会社側」はもちろんですが、動画制作会社へ動画作成を依頼する「動画マーケティング施策を実施する会社側」もしっかりと意識しなければならない視点です。
「動画の構成は丸々制作会社へ投げよう」とは考えず、動画マーケティングの成功には何が必要なのか考えるようにしましょう!
動画の広告は最初の5秒がとても大事!
前回の記事でも投げかけた質問をします。
「あなたは、YouTubeなどで動画を見るとき、インストリーム広告を最後まで見ますか?」
「あなたは、TwitterなどのSNSでタイムラインに流れてきた動画広告をタップして見ることがありますか?」
おそらく、大体のユーザーは上記の質問に対して「No」と答えるでしょう。
基本的に動画広告はスルーされがちです。そもそも前提として、動画広告は不快だと感じるユーザーの方が多い傾向にあります。配信媒体のユーザー目線で考えてみましょう。
例えば、YouTubeで自分が見たいと思った動画を押したのに、動画広告が流れたらスキップできるまでの秒数分、待たなければいけません。その時間をユーザーは「見たい動画の視聴を邪魔されている」と感じてしまうのです。
ですが、広告を出稿する企業側としては動画マーケティングの効果を最大限活かすために、スキップされずに動画を最後まで見てほしいものです。
広告動画を最後まで見てもらうためには、最初の5秒がとても重要です。最初の5秒で広告を見た人をいかに惹きつけて興味をもってもらうかで、視聴完了率が変わってきます。
これは「YouTubeの動画広告だけではないか?」と感じるかもしれませんが、SNSの媒体に配信する動画広告にも同じことが言えます。タイムラインに流れてきて、プレビューの段階でユーザーを惹きつけなければ、そのままスルーされてしまいます。
では、最初の5秒でスキップされないためには何が必要なのか、考えてみましょう。
動画広告がスキップされないために必要なポイント
広告を見た人に5秒でスキップされないためには、最初の5秒以内に視聴者に興味を惹きつけることが重要です。そして、スキップされないために必要なポイントはいくつかあります。これから紹介するポイントをしっかりと抑えた上で、動画制作を行いましょう。
ポイント① 何を訴求している動画かを分かりやすい内容にする
動画広告には圧倒的なリーチがあるため、自社商材のターゲットとなり得る潜在層の顧客候補がある程度いるはずです。その潜在顧客の購買意欲を促進させるために、何を訴求している動画なのか、最初の5秒で伝えられるような内容にしましょう。
ポイント② 冒頭で見ている人へ強い印象を与える内容にする
動画をスキップされないためには、冒頭でいかに強い印象(インパクト)を与えるかが重要です。インパクトのある動画といっても、強烈な内容の動画にするという訳ではなく、様々な手法があります。
例えば、とにかく早いスピード感でユーザーに情報を伝える手法や、続きがとても気になってしまうじらし効果を使った手法、広告で紹介する商材のターゲットを明確に伝えることで潜在層のユーザーを惹きつける手法などがあります。
ポイント③ ストーリー性のある内容にする
ストーリー性のある動画にしてユーザーを惹きつけ、続きが気になってしまうような内容にする手法です。広告で紹介する商材のターゲットを主人公としてキャラ作りすることで、疑似的に商材の体験ができているように感じさせ、ターゲット層の潜在的な購買意欲を引き立てることが期待できます。
ストーリーを作るためには、ターゲット層を明確化、そのターゲットの持つ課題、その課題を解決する方法をまとめておき、課題解決までの過程をストーリーにすると共感してもらいやすくなるでしょう。
まとめ
【動画マーケティングについて考える】第3回となる本記事では、「動画マーケティングを成功させるために必要なこと」という題材を、動画制作の視点で動画広告見てもらえるためにどうすればいいのか、考えてみました。
YouTubeの動画広告だけを指したような内容に感じるかもしれませんが、他の媒体の動画広告も冒頭に見てもらえるような印象を与えなければ、そのまま流されてしまうものです。
動画広告を見たいと思わせるために、最初の5秒でユーザーを惹きつけるような動画になるように制作しましょう。