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【スピカデザインの業界分析】フィットネスジム業界とは?

Nagashima

2023.11.13

皆さんこんにちは。WEBディレクターの長嶋です。
今回はWEB業界でも依頼が増えつつある業界に関して分析をおこなう記事です。
僕が今回テーマにあげたのが【フィットネスジム業界】です。
生活様式の変化や働き方の変化で運動不足が話題になっている昨今、従来の総合型ジム以外にも24時間ジムやパーソナルジムなど、形態の多様化が目立つ業界です。それにともない、集客やブランディング施策のためのWEB制作需要が増えている【フィットネスジム業界】について調べてみました。

フィットネスジム業界とは

フィットネスジム業界とは、フィットネスジムやスポーツクラブを経営・運営し、ユーザーの健康促進や体力作りをサポートする産業で、健康志向の個人やグループにサービスを提供するビジネスモデルです。

フィットネスジム業界の仕組み

  • ビジネスモデル: フィットネスジムは、会員制の施設で、個人やグループが運動やフィットネス活動を行える場所を提供しています。一般的なジムは、運動をするための設備・トレーニングエリアの提供、目的にや身体能力に合わせたクラス・トレーニング指導、健康やトレーニングに関するアドバイスなどのサービスをおこなっています。
  • 収益の獲得方法: 主に月会費制度を採用して収益を得ています。一部のジムは追加のサービスやプログラム(パーソナルトレーニング、血液検査、栄養相談、グループフィットネスなど)を提供し、これらの付加価値サービスによって、オプションとして追加収益を得ることがあります。
    近年では低価格で利用できるサブスクリプション型の会費や、回数券・チケット制などで小回りのきく支払い方法を武器に収益を得る形態も増えてきました。
  • ターゲット市場: フィットネスジムの主要なターゲット市場は、健康意識が高く、運動やフィットネスに興味を持つ個人です。様々な年齢層やフィットネスレベルの人々が含まれますが、多くのジムは特定のニッチ市場をターゲットにしています。(女性専用ジム、24時間営業ジム、エリア内の住民に特化したジムなど)一般的には、健康を重要視し、体力を向上させることを目指す人に向けたサービスを提供しています。


業界には様々なフィットネスジムがありますが、大きく以下の4種類に分けられます。

  • 総合型フィットネスジム
    プールやマシン、スタジオなど、様々な施設が揃っているジム
  • 特化型フィットネスジム
    女性専用やパーソナルトレーニングなど、特定の分野に重点を置いているジム
  • 24時間型フィットネスジム
    24時間利用できる利便性特化型のトレーニングジム
  • オンライン型フィットネスジム
    ジムに通わず、オンライン上でレッスンを受ける形態のジム

フィットネスジム業界の市場規模

2022年におけるフィットネスジム業界の市場規模は2689億円です。
これは前年比9.8%増の売上高となり、 会員数は256万人で前年比2.1%増です。
多様化しているニーズに適した様々なジムが運営されていることや、健康への関心が高まりから、年々売上高と会員数は増加していましたが、2020年にコロナが蔓延してからは、休業や時短営業によってどちらも減少してしまい、 2022年の時点ではコロナ禍前の数値に戻っていません。

そのため、業界は需要を増やすために様々な集客の工夫をおこなっています。昨今では女性専用ジムや短時間利用型の24時間ジム、パーソナルやホットヨガなどコンセプト特化型のスタジオフィットネスなど、専門性や特色を強めたジムが増加している傾向にあります。

(参照:経済産業省 特定サービス産業動態統計調査

フィットネスジム業界の動向

フィットネスジム業界の動向として、以下の5つの要素が挙げられます。

  • 小型ジムの増加
  • 女性専用ジムの増加
  • 異なる業界からの参入
  • 地方への出店
  • オンラインフィットネスの発展

特に新型コロナウイル流行をきっかけに、安心してトレーニングを受けることができる点で、パーソナルジムやオンラインフィットネス、24時間ジムといった小型ジムは増加傾向にあり、それにともなう新規参入企業も増加傾向にあります。
これらの動向は業界を多様化し、競争を刺激している側面もあります。

2極化が進むフィットネス市場

フィットネス市場は、「放置型低価格モデル」と「サポート付き高価格モデル」の2極化が進んでいます。DX化による低コストでの運営が可能になり、低価格モデルのサービスが増加したことで、ターゲットが安さ重視の層とサポート重視の層に明確に分かれました。 2極化が進むことで、中間の層が求められない状況になっていることも、業界の動向に顕著に表れています。

フィットネスジム業界の売上高ランキング(上位3つ)

フィットネスジム業界の売上ランキングは、以下の通りです。

  • 1位 RIZAPグループ 447億円
  • 2位 コナミHD 419億円
  • 3位 セントラルスポーツ 403億円

(引用:スポーツクラブ業界 売上高ランキング

短期間で痩せることを保証する「RIZAPグループ」や、業界大手の「コナミHD」が1・2位を独占する結果に。 特に「RIZAPグループ」はchocoZAPなどのサブスク型の初心者向けコンビニジムをサービスとして展開するなど、ブランド力を活かした「放置型低価格モデル」にも市場を拡大しています。

3位の「セントラルスポーツ」は、フィットネスジム業界へ関心の高いシニア層をターゲットにしており、売上高を伸ばしています。

いずれも業界大手の企業が上位を占めている形ですが、どの企業もサービスに特色を出して多様化するニーズに対応している点が特徴的です。

フィットネスジム業界の課題

フィットネスジム業界の課題は、以下の2点が挙げられます。

  • 利用率の低さ
  • 人材不足

利用率の低さと生活様式の変化への対応

1つめの課題は、フィットネスジムにおける利用率の低さです。
フィットネスジムの利用者は少しずつ増えてはいるものの、まだ国内人口の3%程度です。 一方、アメリカなどの欧米諸国は会員率が約18%であり、さらにたくさんのユーザーを集めることが求められます。 コロナ禍によって減少した売上高や会員数は徐々に回復傾向にありますが、2022年の総売上高は2689億円とコロナ前の水準に達していません。フィットネス業界は、生活様式の変化によって離れた顧客へのアプローチが求められています。

人材不足

2つめの課題は、フィットネスジムの人材不足です。
フィットネス業界は、利用者数が増加する一方、トレーナーの数がそれほど増えておらず、人材不足が深刻です。人材不足を解決する手段として、最新技術を導入した無人経営システムを導入する企業も増えてきています。 ただし、自動化すべき箇所と、自動化することで効果が希薄になるものもあります。例えば、店舗運営は自動システムを導入し、顧客のニーズや悩みのヒアリングはトレーナーが行うなどの工夫が必要です。

人材不足にともなう採用課題に関しても、集客以外の企業の魅力発信が重要になりそうです。

フィットネスジム業界の今後

フィットネスジム業界の将来には、需要の増加、多様なサービス提供、高齢化への対応が含まれます。需要の増加と多様なサービスは競争を促進し、高齢化への対応は新たな市場を開拓するチャンスです。業界はこれらの要素に注力することで成長が期待されます。

需要の増加

コロナ禍で低迷していたフィットネスジム業界ですが、コロナが明けた今後は以下のような消費者動向の変化が要因となり、需要が増していくとみられます。

  • 働き方改革促進
  • 健康志向拡大
  • スポーツ愛好家増加
  • 美容意識向上

ターゲット層がフィットネスジムに何を求めてに通うのかを検討し、競合と差別化できる施策を実施する企業が増えることが見込まれます。

多様なサービス提供

上記の需要の増加にともない、今後のフィットネスジム業界はニーズに応じてより多様化したサービスが提供されるでしょう。需要の向上が予想されるといっても、現段階では国内人口3%程の利用者数にとどまっていることから、他社より秀でるために様々な形態が増えていくと考えられます。 現在話題に上がっているサービスとしては、利便性を重視した「コンビニジム」や、オンライン型フィットネスジムなど新しい技術を取り入れたものです。 今後はさらなるユーザーの獲得に向け、ニーズに応じた多様なサービスが展開されると考えられます。

高齢化への対応

少子高齢化によってジム利用者の高齢化も進んでいることや、年配の方は健康面への関心が高いことから、シニア層の獲得を競合との差別化ポイントとする企業も増えるかもしれません。 シニア層が思わず入会したくなるような、「生活習慣病への予防ができるサービス」や「楽しく運動ができるサービス」などが展開される可能性もあります。
実際に「RIZAP」や「24/7Workout」など、シニア向けのパーソナルジムをサービスとして展開している企業も出てきています。
高齢化によってシニア層の「健康寿命」への関心と需要も高まっていくでしょう。

フィットネスジム業界をWebでプロモーションするなら?

フィットネスジム業界をWebでプロモーションするなら、魅力的なデザインと有効な媒体が有効です。

どんなデザインがいいか

明るく、モチベーションを高める要素を取り入れ、ジムの設備やトレーナーの写真を活用して信頼感を伝えることが大切です。目的に応じて「BeforeAfter画像」や「何kg痩せたか」などの数値結果を掲載することで、「安心して任せることが出来る」という印象を持ってもらうことも重要です。

また、UI的な観点で予約のしやすいシステムや導線をもちいて、オンラインでの申し込みやスケジューリングを容易にすることも有効です。

どんな媒体が有効か

SNS(Facebook、Instagram、X)を通じた販促活動やGoogle広告は、ターゲット市場にアプローチする有効な手段です。定期的なコンテンツ投稿や特別プロモーションを通じて、新規会員の獲得と既存会員の維持に効果的です。集客媒体としてSNSを利用する場合、興味を持ったユーザーの受け皿としてランディングページを用意し、問い合わせまでの導線を作っておくことも有効です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回の「フィットネスジム業界」の分析から、WEB制作の需要も高まる可能性を感じました。

スピカデザインは、企業やサービスの魅力を「WEBで魅せる」ことをブランドコンセプトとして掲げています。

多様化するフィットネスジム業界の集客・人材確保に向けたWEB制作をお考えの方は、是非一度お問い合わせください。

Webサイト・ホームページ制作なら、スピカデザインにご相談ください。

スピカデザインでは、コーポレートサイト、サービスサイト、採用サイトなど幅広いサイト制作に対応しています。デザインでお客さまの課題を解決するお手伝いをさせていただきます。 まずはお気軽にご相談ください。

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記事を書いた人

Nagashima

ディレクター

大学時代に友人とファッションブランドを立ち上げた後、革小物の個人事業、アパレルメーカー勤務と10年近くファッションに携わってきました。常に「デザイン」と「ブランド」に触れる環境の中で、新しいものが生まれるのはいつだって人と人がつながる時でした。 ファッションから離れるにあたって、人と人をつなぐ「WEBデザイン」にたどりついたのは、とても自然なことだったように思えます。 その後紆余曲折の末にスピカデザインに就職。 転職活動で苦労した経験を買われて、「採用」に関わるWEB制作を行うディレクターとして抜擢され、今に至ります。 ディレクションは人をつなぐ仕事です。「採用」をキーワードに、「WEBデザイン」という手段を使って、新しいものが生まれる瞬間を生み出す「つなぐひと」になるために、ディレクターとして日々奮闘しています。 凝り性で飽き性。恥ずかしがり屋の目立ちたがり。 矛盾だらけで我ながら厄介な性格だと思いますが、そのおかげで人間味と共感力は人一倍あります。 趣味はスノーボード・スケートボード・キャンプ。週末はほとんど屋外か山で過ごしています。 長野か北海道に移住する事が夢。 ちなみにクルマも乗るので、ごついSUV車を買うのが直近の目標です。

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