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(SPIQA MAGAZINE)

スピカマガジン

【サイトレビュー】企業メッセージが印象強く伝わるコーポレートサイト

こんにちは。Webディレクターのしんどうです。

今年もあっという間に1/4が過ぎ去ってしまいました… うかうかしているとすぐに1年が終わってしまうので、GWボケに負けずに攻めていきたいと思います!

GWに行った伊勢神宮のことを思い出しながらギャラリーサイトを眺めていると、美しい森林のビジュアルが目を引くWebサイトを見つけました。アクセスしてみると、とても奥が深いWebサイトだったのでレビューします。

今回レビューするサイト

I-ne:https://i-ne.co.jp/

今回レビューするサイトは、シャンプーのBOTANISTやヘアドライヤーのSALONIAを手掛ける「株式会社I-ne」のコーポレートサイトです。

他、ナイトケアビューティーブランドの「YOLU」や、泥が持つ機能を生かしたトータルクレイビューティーブランド「DROAS」など、たくさんのヒット商品を生み出しています!

競合サイト

同じく、スキンケアブランドを展開する企業のコーポレートサイトを調査してみました。

KOSE

KOSE:https://corp.kose.co.jp/ja/

「雪肌精」などの人気ブランドを展開する、化粧品業界の大企業「コーセー」のコーポレートサイトです。

▼配色

【ベース】白 【メイン】青・黒 【アクセント】なし

▼分析

ファーストビューでは、理念や品質管理、企業としての取り組みをムービーで見せています。コーポレートサイトは主に取引先がアクセスする想定で、企業ブランドをアピールすることを最優先にしているのだと思います。

配色は、モノトーンをベースに、ロゴにも使用されているブルーをメインカラーで取り入れています。

POLA

POLA:https://www.pola.co.jp/

化粧品からスキンケア用品まで幅広くブランド展開する企業「POLA」の公式サイトです。

▼配色

【ベース】白 【メイン】黒 【アクセント】なし

▼分析

オンラインショップ機能と企業情報が統合された構造になっており、対消費者向けにオンラインショップがメインコンテンツになっています。企業情報はグローバルナビゲーションに導線が設置されていますが、優先度低めになっています。

トップページは、各ブランドへのバナーリンクが並んだシンプルな構造になっているのが特徴的でした。

総論

化粧品・スキンケア業界では、「企業情報」と「自社ブランド」の2コンテンツを情報発信する必要があるため、各社の規模や方針によって、サイト構造はさまざまでした。

企業規模が大きくなるほど、ブランド数や企業情報が多く複雑化していくため、ユーザーが迷わないようにできる限りシンプルな構成・デザインにしていることがわかりました。

今回のサイト「I-ne」

I-ne:https://i-ne.co.jp/

▼配色

【ベース】白 【メイン】青 【アクセント】なし

いいなと思ったポイント

「自社ブランド商品の宣材写真」と「キャッチコピー」エリアを分けている

ファーストビューで、「自社ブランド商品の宣材写真」と「キャッチコピー」のエリアを分けてレイアウトを組んでいます。

写真+キャッチコピーでデザインを組む時、商品写真を背景してその上にキャッチコピーを載せる、という手法をやりがちだと思うんですよね。

そのようなデザインにすると、文字が読みにくくなるので、背景写真に暗くフィルターをかけるか、逆に透明度を下げたり明るくする必要があるので、どうしても商品写真がぼやけてしまいます。

このようにエリアを分けることで、商品写真とキャッチコピーのどちらもすごい印象に残ると感じました。

また、キャッチコピーエリアの背景には、それぞれのブランドに合わせたテイストのビジュアルを選定して敷いていて、よりブランドイメージを伝える役割を担っています。

やりそうであまりやらないな…と思い、とても刺激になりました!

スクロールすると現れるイメージギャラリー

スクロールすると、ファーストビューのビジュアルが引いていき、グリッドで並べられたイメージギャラリーが現れます。

並べられたビジュアルはどれも美しく、しばらくスクロールを止めて魅入ってしまいます。

個人的な憶測ですが、このイメージギャラリーは「会社が大切にしている美しさや実現したい幸せの連鎖」表現しているのだと思います。

I-neは、「私たちは、“美しく革新的な方法”で、“幸せの連鎖”があふれる社会の実現に、挑戦し続けます。」というミッションを掲げています。

自社ブランドはこのミッションを達成するためのアイテムの一部であり、広い視野を持って、さまざまな事業展開や取り組みによってこのミッションを実現するために挑戦している

そんなストーリーをこのWebデザインから感じました。

そんな憶測を加速させる要因として、サステナビリティについてのセクションではファーストビューで見せていた森林のビジュアルが、イメージギャラリーからクローズアップされて背景にバシッとハマるんですよね。

トップページのアニメーションでここまでのストーリー性を感じさせる作り込みに脱帽です。

なぜこのデザイン?どういう効果が期待できる?

サイトへ訪問したユーザーに対してミッションや取り組みを伝えるために、Webサイト全体を使って企業ブランドを表現しているのだと思います。

ファースト〜セカンドビューでコピーがクローズアップし、ミッションセクションへと繋がっていく動きや、トップページ全体を使ったストーリー性のあるアニメーションによって、企業からのメッセージはユーザーに印象強く焼き付くこと間違いなしです。

まとめ

以上、株式会社I-neのコーポレートサイトのレビューでした。

余談ですが、株式会社I-neは、徹底的にデジタルマーケティングにこだわってきたという背景があります。

I-ne代表の大西洋平氏は、「大手さんと同じやり方でやっても勝てないと思い、創業からデジタルマーケティングをメインにやってきたことで、得意分野となった」と語っています。

今回のコーポレートサイトも含めて、「BOTANIST」や「SALONIA」など各ブランドの公式サイトはどれもデザイン性が高く素敵です。

これからも参考にさせていただいては、たくさん刺激をもらおうと思います!

参考: https://audee.jp/news/show/101723