ノーコードツールとWEB制作の今後を考える
SPIQA DESIGN
2023.11.08
こんにちは。WEBディレクターの長嶋です。
最近、X(旧twitter)上でも話題に上がっているニュースで、「Figma to STUDIO がローンチ」というものがとても気になっています。ノーコードツールであるSTUDIOのプラグインを使って、「FigmaのデザインをそのままSTUDIOでノーコードで公開できる」ようになることで、色々な可能性が広がりそうです。
今回はそんなノーコードツールとWEB制作について考えてみました。
目次
ノーコードツールがWEB制作に与える影響
これまでのWEB制作は、スキルを持つデベロッパーやデザイナーが主体となっておこなわれていました。 しかし、ノーコードツールの登場により、誰もが簡単にWEBサイトを制作できるようになり、これがWEB制作の今後を変えつつあります。ここでは、ノーコードツールがウェブ制作にもたらす影響を分かりやすく紹介します。
ノーコードツールとは?
ノーコードツールは、プログラミングの知識が不要なソフトウェアです。WEB制作に携わるプロでも初心者でも使える便利なツールで、WEB制作において有名なものでは「STUDIO」「ペライチ」などがあります。他にもECサイト特化型として「カラーミーショップ」「Shopify」などがあり、専門的な技術や知識がなくとも必要な機能を搭載したWEBサイトを作成することができます。
デザインからすぐWEBサイトへ
ノーコードツールを使えば、アイデアをすぐににWEBページに変えられます。時間をかけることなくデザインや機能をテストし改良できるため、素早く市場へ投入することで、競争力を高めることができます。今回話題になっている「Figma to STUDIO」では、デザインから直接WEBサイトを作成できるため、WEBサイト構築におけるコーディングの部分を大幅に短縮することができます。以下のようなメリットが考えられそうです。
- デザイナーのみでWEB制作をおこなうことが出来る
- 工数の大幅短縮
- 提案の幅が広がる
- LPなどの静的なWEBページ制作の効率化
もちろん、機能面とクリエイティブ面の両方を兼ね備えたWEB制作という観点からでは、コーディングの技術は必要不可欠です。逆にいえば、ノーコードツールを使うことによって「本当に技術が必要な制作をおこなう」ための時間を確保することができるようになります。
ノーコードツールを用いたプロジェクトの話題も
X上では、実際にノーコードツールを利用してWEB制作プロジェクトをおこなっているという情報もちらほら確認することができます。これは、クライアントのニーズに合わせて、「提案できる選択肢が多くなった」と受け取ることが出来ます。WEBディレクターとしては、このようなニュースや事例を確認できることはとても心強く感じます。
重要なのは「戦略」と「設計」
ここまでの内容はあくまでも「WEB制作における制作手段」の話です。
ですが、WEB制作において最も重要なのは、やはり「何を伝えるべきか」「どのように伝えるべきか」「伝えた上でユーザーにどうして欲しいのか」といった根本的な目的だと思います。
どのような手段で作られたWEBサイトであっても、目的に則した「戦略」と「設計」がしっかりと練られて形になっていることが、良いWEBサイトだと感じます。
まとめ
今回はノーコードツールとWEB制作の今後について考えを巡らせてみました。
技術の進歩によって制作手段が増えることは、WEB業界にとって多くのメリットがあると思います。
それと同時に、今後こういったツールを活用してより良いものを作るためには、やはりWEB制作の本質的な部分に目を向けることが重要だと感じました。
ではまた!