【Web用語解説】保守とは?システム保守とシステム運用の違い
SPIQA DESIGN
2023.06.29
Webや情報技術の業界では、「保守」という言葉がよく使われます。しかし、その正確な意味や「システム保守」と「システム運用」の違いについて、詳しく説明できる人は意外と少ないのではないでしょうか?今回は、Web初心者向けにシステム保守とシステム運用の違いについて説明していきます。
目次
システム保守とは?
システム保守とは、システムにトラブルが発生した時に復旧作業を行う業務のことです。納品後のシステム(ハードウェアやソフトウェア、webサイトなど)全体をサポートし、システムの正常な機能を保ちます。具体的には下記のような業務がシステム保守の業務として挙げられます。
- システムのアップデート
- バックアップの実施
- セキュリティ管理
- データ損失時の復元
- バグ修正
- 故障したり古くなった機器の交換
システム保守の目的は、システムの可用性と安定性を確保し、問題や障害が発生した場合に迅速に対処することです。
システム運用とは?
システム運用とは、システムが停止しないよう常に安定して稼働できるように管理・維持する業務のことです。そのためシステム運用の業務は、24時間365日システムの正常な状態を維持し、効率的なリソース利用を確保する役割を果たします。具体的な業務例は下記の通りです。
- セキュリティの監視
- システム監視
- システムの起動、停止
- ユーザーアカウントの管理
- データバックアップ
- パフォーマンスチューニング
システム運用の目的は、不具合によるトラブルを未然に防止することです。
システム保守とシステム運用の違い
つまり、システム保守とシステム運用の違いは、不具合が起きる前か後かで区別することができます。不具合が起きたときに対処するのが「保守」。不具合を未然に防ぐのが「運用」となります。
システムの規模や企業によっては、システム保守とシステム運用を別々に担当する場合もあれば、両方を兼任する場合もあります。
まとめ
システム保守とシステム運用の違いについて説明してきました。
作業内容は異なりますが、両方ともシステムの安定性と適切な運用を確保するために連続的に行われる業務であり、必要不可欠なものであるといえます。
しかしこれらは専門的な知識や技術が必要とされるため、自社で行うことが困難な場合が多いです。
自社にとって必要なものを整理し、適切なシステム保守・運用をしていきましょう。