スピカマガジン

〈1日1動画〉ACCに入賞したCM動画をレビュー!#06

2023.01.20

どうも、スピカデザインの浅井です。

浅井のACCアワードを受賞したCM動画のレビュー。
第6回です。もうそろそろここの茶番の案も浮かばなくなってきました。ごめんなさい。

第5回の内容はこちらからご覧ください。

動画を引用するサイト「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」

今回レビューさせていただくCMはこちらから引用します!

http://www.acc-awards.com/festival/2022fes_result/filma.html

審査委員長をされた細川 美和子さんによるとアワードの選考基準は

広告の歴史として残したい、と思うものが厳選されました」ということです!

詳しくは上記のリンクにある <細川審査委員長 審査講評> の項目をご覧ください。

このACC フィルム部門にて入賞されたCMを恐れ多くも僕がレビューさせていただきます!
めちゃめちゃ見応えのある良いCMばかりなので、ぜひ目を通してみてください!

関西電気保安協会「その道のプロ集団:ネコ動画(怖)」篇

ACC ブロンズ

https://www.acc-awards.com/festival/2022fes_result/detail.html?awards=ie&entryId=FA221839

動画のポイント・考察

  • カフェでくつろぐ男性と女性とロボット。
    …ん?ロボット?場に溶け込んでいますね。
  • 男性と女性は作業着を着ており、右上に「関西電気保安協会」のロゴもあるので、視覚的に電気関係の作業員であることが分かります。
  • 女性が男性にスマホを見せており、次のカットでスマホに映る女性の友人が飼っているというネコ動画が流れる。 スマホを見ている人→スマホに映っている内容 という分かりやすい展開の流れです。 にしてもネコがかわいい…
  • ネコの動画をロボットにも見せる男性。スマホをのぞき込むロボット。 するとすぐに目を逸らし、「え、怖っ!!」と言うロボット。ロボットなので表情の違いはありませんが、口を大きく開けていることで感情を表現しています。
  • ネコの動画に戻り、不穏で少し危機感を覚えるようなBGMとともに洗濯機の近くにあるコンセントへカメラがズームアップされていきます。…あれ?アース…ついてなくない…?
  • ロボットが細々とした声で「アース…はずれてるぅ…」と嘆きます。 嘆きに合わせてゴシック体で「アースをつけましょう。」という字幕が表示されます。 家に帰ったらアースついているか確認しておこう…
  • 男性が女性を諭すように友人への勧告を促します。 BGMはここで止まります。余計に不安を煽らないようにしているのだと思います。
  • 女性は緊張感がありながらもはっきりとした声で返事をします。ロボットはその会話を聞き、深くうなずいています。 最初はゆるそうな動画だったのに一気に気が引き締まるような動画になりましたね…
  • ロボットの体に重なるように表示される「その道のプロ集団がいる。」という字幕。 信頼を感じられる演出です。
  • 右下にはロゴも表示され、独特なイントネーションで企業名を言うナレーションが入ります。一度聞くと、つい一緒に口ずさんでしまいそうなキャッチーさがあり、印象に残ります。長い企業名でも覚えやすくなっていますね。
  • 女性がすぐに友人に電話をかけている描写が最後にあり、アースの取り付けは放置してはいけないことだという印象を強くさせます。皆さんの家はアースの取り付け、大丈夫ですか…?

この動画が入賞できた理由を考察

  • 前半のネコの動画を眺めて癒される、ゆるっとした内容から、アースの取り付けを促す注意喚起の動画という、緩急のある展開。
  • 展開はシンプルだがそれゆえにCMで伝えたい内容がはっきりと伝わりやすい。
  • BGMで緊張感を煽る演出。単純だがとても効果的なので、こちらも内容が伝わりやすい。
  • 映像が計6カットで基本フィックスなので、CM内容が整理しやすい。
  • つまりこのCMを見ると、「自分の家はアースがしっかりついているか確認したくなる」。 たった15秒でその注意するべき事柄の印象を強く残させる表現の上手さ。

KDDI 春のトビラ「進め!そっちだ!」篇

ACCファイナリスト

https://www.acc-awards.com/festival/2022fes_result/detail.html?awards=ie&entryId=FA221431

動画のポイント・考察

  • 渋谷スクランブル交差点を俯瞰で撮っているシーンからスタート。 俯瞰のアングルからスタートすることで、客観的な印象でCMが進むことを認識させます。
  • ハチ公付近でケータイでゲームをする女性。ゲームの画面が映るとauのCMと言えばの親子2人が実写で映っています。実写でもジョイスティックやプレイヤーパラメーターのようなUIがあるので、ゲームの映像演出だとすぐに理解できるようになっています。
  • スマホのゲーム画面へ少しずつズームアップし、すぐにフェードがかかってスマホ画面で映っていた映像が全画面に展開されます。こういう映像の切り替わり、大好きです。
  • ゲームの中の世界というコンセプトを崩さないために、しっかりゲーム風に移動する桃姫と桃太郎。右下には体力ゲージ、左下にはマップのUIが表示されています。
  • 前から巨大なクマが接近してきて、戦闘シーンへ入ります。2人止まったときは左右に少し動いており、ゲームのキャラクター感をしっかりと演出しています。
  • 「クマが、あらわれた!」CGでクマがゲームの戦闘導入風に威嚇してきます。下にはゲームのテキストUIのようなものが。うん、分かりやすいゲーム感。
  • 挿入歌の歌詞の「にげて」に合わせて、下に表示されているUIで、「にげる」にコマンドが選択されます。それに合わせて回れ右してにげる2人。ただの回れ右ではなく、少し身をかがませて回っており、動きもシンクロしています。ゲーム感を感じさせる演出のこだわりがすごい…
  • 逃げた先でお馴染み、金太郎と浦島太郎と合流。棒立ちではなく、少し横に揺れてます。
  • ゲームあるある。見えない壁に当たり、横にスライドしながら移動する。するとマップには表記されていない隠れ道があり、真っすぐ進み出す4人。 ゲームが好きな人ならすぐに理解できる細かい演出がとても良いです。
  • スライドのような移動から真っすぐ進む際に、カメラが滑らかに4人の背中を映すようにフォローしており、ゲーム風のカメラワークで撮影技術の高さを感じさせます…
  • 隠れ道の先には宝箱があり、「鬼の金棒」をゲットします。それに合わせてUIも切り替わっています。宝箱からは金色に輝く棍棒がでてきて、宝箱からでている光るエフェクトが、レアリティーの高いアイテムだということを感じさせます。
  • ボスの決戦場のような場所へ行き、CGの赤鬼がでてきます。怖い。 戦闘が始まり、キャラクターの動きに合わせてエフェクトがたくさんでてきます。UIもたくさん表示され、ゲーム感が最高潮になります。興奮しますね。
  • 挿入歌の歌詞の「フレー フレー」に合わせて、かぐや姫、織姫、乙姫、鬼ちゃん、親指姫の応援がエフェクトで可視化され、桃姫の金棒に虹色の光が集まっていきます。元気玉みたいな感じです。ところで鬼ちゃん、同族が討伐されているけど応援するの…?
  • 桃姫の渾身の一撃に合わせて「進め!そっちだ!」という字幕が表示され、徐々にズームアップされていきます。挿入歌も「そっちだ」と歌っており、とても「そっち」という単語が印象に残ります。ここで挿入歌のタイトルが字幕で出るの、めちゃくちゃおしゃれ。
  • 最後は赤鬼を無事倒して、三太郎シリーズのメインキャラクターで大団円。みんな笑顔です。
  • カットが切り替わると決戦場が俯瞰で映っており、虹がかかっています。ロゴが中央に配置されて、挿入歌の「君だけの道」と歌い切り、CMが終了します。良い締りですね。

60秒のCMなのに要素要素に切り込んだので長くなってしまいました…すみません!

この動画が入賞できた理由を考察

  • 俯瞰で始まり、俯瞰で終わる。俯瞰のアングルから感じる印象を使い、視聴者は一連の流れを眺めている「傍観者」だという認識を持たせる。
  • キャラクターの移動するときや止まったときの動き、体力ゲージやコマンドなどのUI、敵のCGなど細部までこだわったゲーム風の演出。
  • 挿入歌の歌詞に合わせた内容作り。(クマから逃げるシーンや、応援のシーン)

まとめ

以上2本のCM動画でした!いかがだったでしょうか?

ひとまず今回の記事を読んだ方は、自宅へ帰った際に洗濯機や電子レンジのアースがちゃんとついているか確認してみてはいかがでしょうか?「そもそもアースってなんや」って方は関西電気保安協会さんがアースについて解説している記事があるので、ぜひ見てみましょう。
https://www.ksdh.or.jp/information/roden.html

「au」のレビュー、かなり長くなってしまい申し訳ないです!
三太郎のCM、大好きなんですよね。自分、ドコモユーザーなのですが。

と、いうわけで第6回の動画レビューでした。
次回の投稿でまた会いましょう!

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