(SPIQA MAGAZINE)
スピカマガジン
〈1日1動画〉ACCに入賞したCM動画をレビュー!#03
どうも、スピカデザインの浅井です。
Mr.AsaiyanenのACCアワードを受賞したCM動画のレビュー。
第3回が始まろうとしています。
「Mr.Asaiyanenってなんやねん」と思ったそこのあなた!
前の記事を読めば真相が分かります!
動画を引用するサイト「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」
今回の取り組みで僕がレビューさせていただくCMはこちらから引用します!
http://www.acc-awards.com/festival/2022fes_result/filma.html
審査委員長をされた細川 美和子さんによるとアワードの選考基準は
「広告の歴史として残したい、と思うものが厳選されました」ということです!
詳しくは上記のリンクにある <細川審査委員長 審査講評> の項目をご覧ください。
このACC フィルム部門にて入賞されたCMを恐れ多くも僕がレビューさせていただきます!
めちゃめちゃ見応えのある良いCMばかりなので、ぜひ目を通してみてください!
『松屋フーズ「みんなの!マツベンサンバ」』
ACCファイナリスト
https://www.acc-awards.com/festival/2022fes_result/detail.html?awards=ie&entryId=FA220227
動画のポイント・考察
- 手撮りで撮影したような映像のブレをわざと演出しています。
- 優しい色合いの住宅街風景の中、露骨に目立つビビットカラーの黄色い看板「松屋」。
- 最初の1秒は鳥のさえずりが聞こえ落ち着いた雰囲気ですが、徐々に歌のメロディーが聴こえてくることで、様子が変わっていくのを感じ取れます。こ、このメロディーは!!
- ということでお馴染みの衣装で登場、松平健さん。坂を上りながら踊っています。
- 歌の正体は「マツケンサンバ」…かと思いきや「マツベンサンバ」に替え歌されています。
めちゃめちゃ語呂が良いので、覚えやすさも 〇 です。 - マツベンサンバという際は、松平健へカメラがズームアップされます。
音楽に合わせたカメラワークで勢いを感じる演出です。 - ドカベンのような字幕挿入アニメーション、少し古臭さを感じるフォント、BGMのマツケンサンバで、昭和ような雰囲気を感じてしまいます。ドカベンで伝わりますよね…?
- お弁当を受け取るシーンを明確に入れることで、松屋の【お弁当】についてのCMであることを分かりやすく表現しています。お腹減ってきたな…
- 松平健の後ろにいる人たちの見た目は正直古臭さを感じるものばかりです。
「恋せよアミーゴ」のシーンに映っている人たちは特に,,, - 3つの画像が表示される際、映像の動きが大きいのでしっかり画像へ注目されるように、商品画像が表示後に少しずつ回転されています。それにしてもおいしそう…
- ドアップで美味しそうな牛丼のアタマを見せることで、食欲がとてもそそられます。
要は飯テロです。はい。飯テロ。 - 基本映像はフィックスなので、騒がしいCMですが慌ただしさは感じない動画になっています。
この動画が入賞できた理由を考察
- 知名度が高い「マツケンサンバ」が「マツベンサンバ」に替え歌され、とてもキャッチーで覚えやすい、印象に残りやすいCMに。
- 登場する人がみんな笑顔で、雰囲気がとても明るいCM。
- マツケンサンバと字幕のフォント、衣装などで昭和のようなイメージの統一感がある。
『タクシーアプリ GO「GOする!日差しの強い日」篇』
ACCファイナリスト
https://www.acc-awards.com/festival/2022fes_result/detail.html?awards=ie&entryId=FA222267
動画のポイント・考察
- 強い日差し、セミの鳴き声で季節が真夏であるということがすぐに伝わってきます。暑そう…
- 日なたにいるシーンと日陰にいるシーンで、コントラストがはっきりと区別されています。
- 日陰を選んで歩くという、子供のころにやったことがありそうな移動を、スーツ姿の会社員が暑さを凌ぐためにやるという表現が面白いです。
- 日陰の中を移動している様子が、「いや、そこまでする?笑」と思わせるほどの徹底ぶりで、見ている人を楽しませる表現です。特に人の影に隠れるシーンとか。
- 日陰が途切れてしまうシーンにて、正面から俯瞰のカメラに切り替わることで、その状況が分かりやすく冷静に映し出されていますね。
- 竹野内豊の演技力が素晴らしいからかもしれませんが、男性社員の「どうする?」が日なたに出てしまうことに本気で困っているように感じ、さらにこの動画の面白さを引き出しています。
- 「どうする?」「GOする!」で完璧な韻を踏んでおり、言葉選びが最高。
- CMのストーリーをアプリの有用性に繋げるのがとても上手い!
- Cパートのような部分で実際にタクシーに乗っているオチを作っており、最後まで見ている人を楽しませる展開です。
- 最後の「すずしぃ~~~」にはとても感情がこもっており、(確かに暑い日にクーラーが効いている場所に入るとそうなるよね笑)といった共感性がありますね笑
この動画が入賞できた理由を考察
- はっきりとした日向と日陰のコントラスト演出。
- 徹底して日陰から出ないように移動する2人のシュールな表現。
- とても分かりやすく、夏の暑さのつらさを共感しやすいストーリーの展開。
- さらに共感を覚えやすくするキャストの演技力。
- 「どうする?」「GOする!」の言葉選び。
まとめ
以上2本のCM動画でした!いかがだったでしょうか?
今回紹介した動画は2本は表現の方法が違いました。替え歌に乗せた紹介、ストーリー性のある紹介。
「表現のパターンがいっぱいあるのが映像の魅力だな~」と改めて感じました!
本当に奥が深いですね…
今日は帰りはタクシーを使って松屋に寄ろうかな。
それでは次回の投稿でまた会いましょう!