ペルソナってなんとなく使ってない?ペルソナの基礎知識と設定方法まで解説
SPIQA DESIGN
2022.07.05
企画提案、マーケティングに関わる人なら1度は聞いたことがある用語「ペルソナ」。
なんとなく使っているけれど説明しようと思うと上手く言えない、という方もいると思います
ペルソナがいまいち何なのかわかっていない方向けに、基礎知識から実際の活用方法まで解説します。
目次
ペルソナとは?
ペルソナとは、「サービス・商品を利用する架空の人物像」のことです。
ペルソナ(persona)は人格という意味を持つラテン語で、心理学では社会に適応するために必要な社会的・表面的な人格を表します。
そこから発展して、マーケティング用語として「サービス・商品を利用する架空の人物像」という意味で使用されるようになりました。
ペルソナとターゲットの違い
ペルソナとターゲットはよく混同されがちです。
ペルソナはターゲット設定の一部であり、ターゲット設定よりも深く詳しく設定します。
- ターゲット
年齢、性別、地域、職業などざっくりとした設定 - ペルソナ
家族構成、趣味、平日や休日の過ごし方、よく見るSNSや雑誌などより深くリアルに人物像を設定
ペルソナを設定するメリット
では、なぜペルソナを設定した方がいいのでしょうか。
メリットを3つ挙げます。
①ユーザー目線でサービス・商品開発をすることができる
売るサービス・商品は当然ユーザーのニーズを満たすものでなくてはなりません。
そうは思っていても開発の過程でどうしても開発者目線になってだんだんとズレていってしまう場合があります。そうなるとサービス・商品は自己満になってしまいますね。
ペルソナを設定しておくと、「この人は何を求めているか」「どうしたら使いやすいか」というユーザー目線で考えることができるのでズレることなく開発を進めていくことができます。
②ユーザー目線で戦略を立てることができる
広告やプロモーションを打つ際も、「どのように見せればユーザーの心に刺さるか」を考えて広告文やキャッチコピーを作成することができます。
ユーザー目線で見ることができず、文章にユーザーがわからないような専門用語が入っているなんてことはよくあります。
③チームで共通認識を持つことができる
多くの場合、サービス・商品開発は複数人で進めていくことになると思います。
ターゲットを絞ったとしても、その中でイメージする人物像は人それぞれ異なります。
極端な例ですが、都内住みで30代の会社員男性とターゲットを絞ったとしても、独身か家族持ちかによって求めることや行動パターンは大きく異なります。
それぞれが異なる人物像をイメージしながら開発を進めていったら、どこかで整合性が合わなくなってしまう可能性があります。
ペルソナを詳しく設定しておくことで、チーム内で共通認識を持って開発を進めていくことができます。
ペルソナ設定の注意点
理想の人物像にならないようにする
開発者目線で「こうであったらいいな」と人物像を設定してしまうとリアルからかけ離れてしまうため、後々見当外れだったなんてことになりかねません。
ペルソナを設定する際は、必ずアンケート結果や口コミなどのデータをもとに分析し、設定する必要があります。そうすることでよりリアルな人物像をつくることができます。
複雑にしすぎない
さまざまなデータから設定するため、詳細度が高くなりすぎないようしましょう。
複雑になったらなったでチームでの共通認識がズレてしまう可能性がありますし、打つべき施策が見えづらくなります。
ペルソナを設定してみよう
注意点を意識しつつ、ペルソナを設定してみましょう。
以下は基本的なペルソナ設定項目です。
- 氏名
- 年齢
- 性別
- 居住地域
- 家族構成
- 学歴
- 職業
- 年収
- 趣味
- 悩み
- 主な使用デバイス
この項目をもとにペルソナを落とし込んでみましょう。
氏名 | サウナ太郎 |
年齢 | 30歳 |
性別 | 男性 |
居住地域 | 東京 |
家族構成 | 独身 |
学歴 | 大卒 |
職業 | 会社員 |
年収 | 400万円 |
趣味 | サウナ、料理 |
悩み | サウナブームによってサウナが混雑していることに困っている |
主な使用デバイス | スマホ |
売り出すサービス・製品によって項目を追加または削除するなど、柔軟に設定するといいでしょう。
まとめ
ペルソナを設定すると、チーム内でユーザー像を一致させることで方向性がブレなくなり、より良いサービス・商品を開発していく道筋を立てることができます。
設定したら放置しっぱなしではなく、動向を見ながらブラッシュアップしていきましょう!