社員が増えたときの、ロゴの使い方ルール
Nishimura
2026.10.22
創業期は、ロゴを使う人が代表を含めて数人でした。成長期に入り、資料を作る人、SNSを運用する人、印刷物を発注する人が分かれてくると、ロゴは少しずつ崩れ始めます。
悪意はありません。ルールがないだけです。
目次
ルールがないと何が起きるか
比率が変わって縦に伸びる。背景色に埋もれる。誰かが作った資料の中で少しだけ色が違う。写真の上に置かれて読めない。どれも単体では小さな問題ですが、外に出るものすべてで起きると、会社の印象が輪郭を失っていきます。
ターゲットの目に触れるものが揃っていないと、いくら良いものを作っても効果が薄まります。
最低限決めておく項目
余白
ロゴの周囲にどれだけ空けるか。ロゴの一部の高さを基準にすると、サイズが変わっても比率が保たれます。ここを決めておくだけで、詰め込みによる崩れはかなり防げます。
最小サイズ
これ以上小さくしない、という下限です。判読できないサイズで使われるくらいなら、社名テキストのほうが機能します。
使用可能なパターン
通常版、モノクロ版、白抜き版。背景が濃い場合や単色印刷の場合に何を使うかを決めておきます。
やってはいけないこと
比率を変える、色を変える、影をつける、傾ける、要素を分解する。禁止例を並べた1枚があるだけで、事故は激減します。
配布の仕方が実は重要
ルールを作っても、データが手に入らなければ意味がありません。社内の誰でもアクセスできる場所に、用途別のファイル形式を揃えて置いてください。
印刷用、資料用、Web用。この3つがあれば、多くの場面は足ります。逆に、置き場所が分からないと、誰かがスクリーンショットから切り抜いたロゴが出回ります。
どこまで作り込むか
成長期の段階では、数十ページのブランドブックは不要です。1枚から数枚の資料で十分機能します。事業や拠点が増えてきたら、その時点で拡張すればいい話です。
資料テンプレートにもロゴのルールを反映する
実際にロゴが一番多く使われるのは、営業資料と提案書です。ここが崩れていると、ルールを作った意味が半減します。
表紙と各ページのヘッダーにロゴを正しく配置したテンプレートを用意し、それを標準として配ってください。人にルールを覚えてもらうより、正しい状態を最初から渡すほうが確実です。
社外に渡すときの伝え方
取引先やメディアにロゴを渡す機会も増えてきます。そのとき、データだけを送ると使い方は相手任せになります。ルールをまとめた資料を一緒に渡すのが基本です。
掲載前に確認させてほしい旨を添えておくと、意図しない使われ方をかなり防げます。
判断する人を決めておく
ルールに書ききれないケースは必ず出ます。想定していない媒体に載る、コラボ先のロゴと並べる、動画の中で使う。そのとき判断する人が決まっていないと、現場が止まるか、確認されないまま進みます。
窓口を1人決めておくだけで十分です。判断が集まるほど基準も揃っていきます。
ルールを作った後にやること
ルールは、既存の制作物には自動的には反映されません。いま出回っているもののうち、何をいつ差し替えるかを決めてください。
すべてを一度に直す必要はありません。次の増刷や更新のタイミングで直す、という判断でも構いません。ただしリストを作っておかないと、古い状態のものが延々と混在します。
判断の目安
ロゴを使う人が社内で3人を超えたら、簡易なルールを用意する時期です。作るコストより、崩れたものが外に出続けるコストのほうが大きくなります。
スピカデザインでは、経営フェーズごとに必要なクリエイティブを整理した独自の戦略マップをもとにご提案しています。いま何から手をつけるべきか迷われている場合は、サービスページもあわせてご覧ください。
まとめ
- 崩れる原因は悪意ではなく、ルールの不在
- 余白・最小サイズ・使用パターン・禁止例の4つがあれば足りる
- データの置き場所を決めないとルールは機能しない
- 成長期は1枚から数枚で十分
