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創業期に最初に作るべきはサービスLP。コーポレートサイトより先でいい理由

Nishimura

2026.09.08

会社を立ち上げると、多くの方がまず「ホームページを作らないと」と考えます。ただ創業期にかぎっては、コーポレートサイトより先に作ったほうがいいものがあります。サービスLP(ランディングページ)です。

この記事では、なぜその順番になるのか。そして例外的に、コーポレートサイトを先に用意すべきケースはどんなときかを整理します。

「とりあえずコーポレートサイト」と考えてしまう理由

名刺に載せるURLが必要になる。取引先に会社の実在を示したい。体裁が整っていないと不安がある。どれも自然な感覚です。

ただ、ここに挙げた理由はすべて「すでに自社を知っている相手」に向けた備えです。創業期にいちばん足りていないのは、その手前にある認知と、最初の顧客です。

コーポレートサイトとサービスLPは、読む人が違う

コーポレートサイトを見るのは「会社を確かめたい人」

商談が始まっている相手、応募を検討している人、取引の与信を確認したい担当者。つまり、あなたの会社をすでに知っている人が、確かめるために訪れます。会社概要や沿革が求められるのはそのためです。

サービスLPを見るのは「商品が気になっている人」

一方でサービスLPを訪れるのは、会社を知らない人です。「この課題を解決できそうだ」と感じて開き、読んでいるのは会社ではなく提供物のほうです。

創業期に増やしたいのは、後者の人です。

創業期に必要なのは、まず「売れること」の証明

最優先は初期顧客の獲得

創業期の課題は、事業の方向性を定めることと、初期顧客を獲得することに集約されます。会社としての信頼性を伝える仕事は、そのあとに効いてきます。順番を逆にすると、立派なコーポレートサイトはあるのに問い合わせが来ない、という状態になりがちです。

裏を取られる前に、そもそも知られていない

コーポレートサイトは「信頼の裏取り」に使われるページです。そして裏取りは、興味を持たれた後にしか発生しません。だとすれば、先に作るべきなのは興味をつくる側です。

それでもコーポレートサイトを先に作るべきケース

とはいえ、常にLPが先とは限りません。次のような場合は、コーポレートサイトが先に必要になります。

  • 創業直後から採用を走らせる場合:応募者はほぼ確実に会社を調べます。情報が無いこと自体が不安材料になります。
  • 大手企業との取引が前提の場合:与信確認やコンプライアンスチェックで、会社情報の掲載を求められることがあります。
  • 許認可や補助金の申請がある場合:事業実態の提示を求められる場面があります。

自社がどれかに当てはまらないかを、着手前に確認しておくことをおすすめします。

最初のサービスLPに、最低限入れておくもの

誰の、どの課題を解決するのか

もっとも重要な部分です。ここが曖昧なままだと、読み手は自分ごととして受け取れません。対象を広げるほど弱くなるので、創業期はむしろ絞ったほうが機能します。

進め方と、おおよその費用感

金額を明示できない場合でも、進め方や期間の目安があるだけで検討のハードルは下がります。問い合わせ前に知りたいことを想像して先回りします。

問い合わせへの導線

読み終えた位置に受け皿があるかを確認してください。ページ上部にしか導線が無いLPは、読み切った人を取りこぼします。

運営者の情報

コーポレートサイトが無い段階では、LP内の運営者情報がその代わりを果たします。所在地と連絡先があるだけでも、受け取られ方は変わります。

LPを先に作ると、あとで無駄になりませんか

これはよくいただく質問です。結論から言うと、無駄にはなりません。理由は2つあります。

LPは、のちのサービスサイトの原型になる

成長期に入ってサービスサイトへ移行するとき、ゼロから考え直すことはほとんどありません。「誰に、何を、どう伝えるか」をLPで一度言語化しておくと、その内容がそのままサイトの設計図になります。逆にこの整理を飛ばしてサイトを作ると、ページ数だけ増えて何を言いたいのか分からないサイトになりがちです。

売れ方の検証結果が残る

LPは反応を測りやすい形式です。どの説明が刺さり、どこで離脱されるかが見えます。創業期はまだ提供物そのものが固まりきっていない時期なので、この検証結果は事業側の判断材料にもなります。作って終わりではなく、事業の解像度を上げる道具として使えます。

ありがちな失敗

会社案内とLPが混ざる

「せっかくだから会社のことも」と情報を足していくうちに、誰に向けたページなのか分からなくなるパターンです。LPは訪問者の目的が1つに絞られているからこそ機能します。会社の話は、必要最小限の運営者情報に留めるのが基本です。

作ったあと、誰も見に来ない

LPは置いておくだけでは読まれません。広告、SNS、紹介、展示会など、人を連れてくる手段とセットで考える必要があります。制作前に「このページに、どこから人が来るのか」を決めておいてください。ここが決まっていないまま作ると、公開後に手が止まります。

順番を決めるのは、いまの経営フェーズ

「LPが先」というのは、あくまで創業期に限った話です。成長期に入ればサービスサイトへの移行を検討することになりますし、拡大期にはコーポレートサイトと採用サイトが主役になります。必要なものは、事業のフェーズとともに変わります。

スピカデザインでは、経営フェーズごとに必要なクリエイティブを整理した独自の戦略マップをもとにご提案しています。いま何から手をつけるべきか迷われている場合は、サービスページもあわせてご覧ください。

まとめ

  • 創業期は、コーポレートサイトよりサービスLPを先に作る
  • 理由は、読む人が違うから(確かめたい人/気になっている人)
  • ただし採用・与信・許認可が絡む場合は例外
  • 制作物の順番は、経営フェーズによって決まる

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記事を書いた人

Nishimura

事業責任者

東京都出身。
2歳から7歳はイタリア暮らし。
中学から大学を慶應義塾で学ぶ。
10代はバスケットボール、20代のバンド活動を経て、30代からWEB制作に従事。
同社には2017年に入社し現在は事業責任者。

人生において「語れるテーマ」が多いほど充実感につながると考えています。

スピカナレッジについて

想像力を刺激するクリエイティブカンパニー「スピカデザイン」が運営するメディアです。経営フェーズに効くクリエイティブのヒントをお届けします。

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