サービスのSNSアカウント、開設前に決めておく3つのこと
Nishimura
2026.10.01
サービスを立ち上げると、ほぼ必ずSNSアカウントの話が出ます。そして多くの場合、開設して数週間で更新が止まります。
止まる原因は、やる気や忙しさではなく、始める前に決めていなかったことにあります。開設前に決めておきたい3点を挙げます。
目次
1. 会社のアカウントか、サービスのアカウントか
最初に分けておくべき判断です。両者は投稿する内容も、見に来る人も変わります。
会社アカウントの場合
読者は取引先候補、求職者、同業者など幅広くなります。事業の動きや採用情報など、会社そのものへの関心に応える内容が中心になります。
サービスアカウントの場合
読者はそのサービスの利用者と検討者に絞られます。使い方、事例、アップデート情報など、提供物に直接関係する内容が求められます。
ここを曖昧にしたまま始めると、投稿のたびに「これは載せていい内容か」で迷うことになります。この判断コストが積み上がって、更新は止まります。
2. 誰が書くか。そして書けなかったときどうするか
担当者を決めるところまでは、たいてい決めます。決め忘れるのは、その人が書けなかったときの扱いです。
繁忙期に投稿が止まるのは当然のことです。問題は、一度止まったあとに再開のきっかけを失うことにあります。「週1回、書けなければ翌週にまとめる」「月末に振り返って足りない分を補う」といった、崩れたときの戻し方まで決めておくと復帰しやすくなります。
3. やめる基準
意外に思われるかもしれませんが、これがいちばん重要です。
SNSは効果が見えにくく、続けるべきかどうかの判断がしづらい施策です。基準がないと「なんとなく続ける」か「なんとなくやめる」のどちらかになります。どちらも組織にとって良くありません。
半年後にフォロワー数や問い合わせ経由数を見て判断する、というように時期と指標を先に決めておくと、やめる判断も前向きな意思決定になります。惰性で続けるより、区切って考え直すほうが健全です。
どのSNSを選ぶか
誰に届けたいかで決まる
媒体ごとに、そこにいる人が違います。法人向けのサービスで担当者に見つけてほしいのか、一般の生活者に知ってほしいのかで、選ぶ先は変わります。すべてに手を出すと、どれも中途半端になって続きません。創業期は1つに絞るくらいでちょうどいいです。
ビジュアルで伝わるかどうか
写真や図で価値が伝わるサービスと、文章で説明しないと伝わらないサービスがあります。前者は画像中心の媒体と相性が良く、後者はテキスト中心の媒体のほうが向いています。自社の提供物がどちらかを考えると、選択肢は自然に絞られます。
最初の3ヶ月に何を投稿するか
始めた直後は反応がほとんどありません。ここで焦って方向性を変えると、何も蓄積しないまま時間だけが過ぎます。最初の3ヶ月は「読者を増やす」より「何を発信するアカウントなのかを固める」期間だと考えてください。
具体的には、サービスの考え方、実際の使われ方、よくある質問への回答あたりが書きやすく、後から見返しても価値が残ります。日常の雑記は運用が楽になる一方、後から効いてくる資産にはなりにくいので、比率を決めておくと良いです。
フォロワー数だけを目標にしない
フォロワー数は分かりやすい指標ですが、事業の成果とは必ずしも連動しません。100人の無関係なフォロワーより、10人の見込み顧客のほうが価値があります。数を追うと、届けたい相手と関係のない投稿に寄っていきがちです。
問い合わせにつながったか、商談で「見ました」と言われたか。こうした定性的な反応も指標として拾っておくと、判断を誤りにくくなります。
アカウント名とアイコンは、あとから変えにくい
アカウント名は検索や口コミでの言及に直結します。サービス名と一致していないと、探した人にたどり着いてもらえません。アイコンも、名刺やサイトと揃っていなければ同じ発信元だと認識されません。
この2つは開設時にさっと決めてしまいがちですが、後から変えると認知が分断されます。ロゴやブランドの整理と同じタイミングで考えるのが理想です。
スピカデザインでは、経営フェーズごとに必要なクリエイティブを整理した独自の戦略マップをもとにご提案しています。いま何から手をつけるべきか迷われている場合は、サービスページもあわせてご覧ください。
まとめ
- 会社用かサービス用かを最初に分ける
- 書けなかったときの戻し方まで決めておく
- やめる基準を先に決めると、判断が前向きになる
- アカウント名とアイコンは後から変えにくい
