【動画マーケティングについて考える vol.05】動画マーケティングを活用している例を一つご紹介
Asai
2023.06.28
近年、スマートフォンやタブレットなどの端末機器、そしてYouTubeやTikTokなど動画コンテンツの普及によって、人々が動画に触れる機会がとても増えています。それにより、動画を使った集客の一つである「動画マーケティング」は、現在のビジネスにおいてとても重要な戦略となっており、力を入れる企業が増えています。
第1~4回はこちらからご覧ください。
【動画マーケティングについて考える vol.01】動画マーケティングとは何なのか?
【動画マーケティングについて考える vol.02】動画マーケティングを成功させるためには?マーケティング編
【動画マーケティングについて考える vol.03】動画マーケティングを成功させるためには?動画制作編
【動画マーケティングについて考える vol.04】消費者・視聴者はどう思う?ユーザー目線で考える動画マーケティング
この【動画マーケティングについて考える】記事シリーズですが、今までYouTubeのインストリーム広告を中心とした話題が多かったです。というのも、やはり一番ユーザーの数が多く、触れる機会が多い動画マーケティングの例がインストリーム広告だったので、記事の内容としてもそちらに寄ってしまっていました。
ということで、この記事ではそれ以外の事例についても触れていきましょう。
今回はYouTubeやSNS以外で、動画マーケティングを活用しているコンテンツの一例を紹介します。
目次
動画マーケティングを活用している「マンガアプリ」
みなさんはマンガアプリを利用しているでしょうか?マンガは手すきの時間をつぶすのに丁度よく、通勤中や帰宅中などにアプリでマンガを読むという方も多いのではないかと思います。そんなマンガアプリの中には1日に決められた話数分「無料」で読めるアプリがあります。
無料で読めると言ってもそのアプリごとに定められた条件があります。大体の無料マンガアプリは1日の中で無料で見れる話数が決まっており、その設定された話数分を読み終わった後は、アプリ内マネーの支払って読む進めるか、翌日を待って無料でまた読むかの手段に分かれます。
ただ、他にも無料で読み進めることができる手段を用意しているアプリがあります。その方法が、動画広告を視聴することで読めるようになるという手段です。前置きが長くなってしまいましたが、動画マーケティングはここでも活用されているのです。
マンガアプリに流す動画広告の良い点
無料マンガアプリでの動画マーケティングは、動画広告を見たユーザーに広告視聴の報酬としてマンガ1話分を無料で提供するという方法を利用しています。つまり、読者の「マンガの続きをいますぐ読みたい!」という悩みと「マンガを無料で読み進めたい!」という悩みを、動画広告という手段で解決させるということです。
広告出稿側の利点としては、広告を最後まで見ないと報酬が獲得できないため、視聴完了率が高いことが挙げられます。広告を最後まで見てもらえれば、企業や商品・サービスの認知拡大に繋がります。
他にも、ユーザー層がはっきりしているのでターゲティング設定がしやすいというのも利点の一つです。例えば、マンガアプリのユーザー層は明確に「マンガを読む人」と分かるので、マンガ作品とタイアップした商品や企画の宣伝を、マンガアプリで出稿すれば大きい効果が期待できます。
マンガアプリに流す動画広告の注意点
ここまでマンガアプリに流す動画広告の利点を紹介しましたが、注意しなければならない点もあります。注意点は大きく分けて2つ考えられます。
アプリのユーザー層が若年層に寄っている
マンガアプリは若年層の利用率が高いため、BtoB向けの商品やサービスを提供している企業の広告には向いていません。学生などの若年層もターゲットに含まれたBtoC向けの商品・サービスの広告が適しているでしょう。
主観の意見にはなってしまいますが、マンガアプリに出稿されている動画広告にはフリーゲームやソーシャルゲームアプリなどの広告が多い印象があります。
ユーザーの関心を惹きつけるのが難しい
マンガアプリで動画広告を見るユーザーは、当然ですが「広告が見たくて動画を見る」のではなく、「マンガの続きをすぐに読みたい」という感情で動画広告を流すため、基本的にマンガと関係ない動画広告でしたら、ユーザーの関心を惹きつけるのはとても難しいです。
まとめ
【動画マーケティングについて考える】第5回となる本記事では、マンガアプリに出稿できる動画広告について触れていきました。
有効な施策であるのには変わりないのですが、どうしてもターゲティングがBtoCに寄ってしまうのが難点の一つにはなってしまいます。
余談にはなりますが、とあるマンガアプリでは作者応援企画として、「動画広告を見れば作者に収益の一部が還元される」というキャンペーンがありました。この際、Twitterでは作品のファンたちが、作者のために喜んで広告を見るという行動が多くあったそうです。
広告出稿者側としても、このように多くの人に動画が見てもらえる機会が増えるのは認知拡大や顧客獲得のチャンスに繋がります。そのためにも、常にチャンスのある情報をキャッチできるようにしておきたいですね。