ウェブサイトを作る前にやるべきこと -「どのように」届けるかを設定しよう
SPIQA DESIGN
2023.06.21
こんにちは!採用特化型Web制作チームの長嶋です!
ここ数回は採用サイトのレビューをおこなっていたので、ここらで再び「採用活動」の視点からウェブ制作の話をさせていただきたいと思います!今回は手法の内容となります。是非自社の活動や依頼されている制作に当てはめて、採用サイト作成のヒントにしてください。
こちらの記事を読む前に、下の記事も読んでいただけるとより話が理解できますので是非どうぞ!
目次
「どのように」届けるかを考える
前回、前々回の記事で「ウェブサイトはコミュニケーションツール」という話をしました。
コミュニケーションにおいて、「どのように」情報を伝えるかを考えてみましょう。ここでは会話でのコミュニケーションをイメージして書き出してみます。
- 言葉
- 表情
- 身振り手振り
- 抑揚
- 写真や資料を見せながら
会話の中でも伝え方は色々な手法があります。
同様に、ウェブサイト上でも様々な手法を用いて届けることが可能です。
特にウェブサイトでは「色」「動き」などの視覚的な要素も含まれるため、組み合わせによって可能性は無限大です。そのため「誰に」「何を」届けるかでそれぞれ洗い出した訴求に合わせて、大枠の方向性だけでもしっかりと設定しておく必要があります。
掲載するコンテンツを取捨選択する
「誰に」「何を」届けるかで洗い出した訴求を、より効果的に表現するために取捨選択をおこないます。求職者に訴求したい会社の魅力は多岐に渡ると思いますが、全ての情報を掲載してしまうと情報の強弱が無くなってしまい、「どの部分が特に魅力的なのか」が分からなくなってしまいます。
「会社を知る」「仕事を知る」「人を知る」+「求職者の不安解消」を軸に、以下のような内容の掲載を検討しましょう。
- 会社を知る
企業理念、サービス開発ストーリー、会社のビジョン、データで見る…など - 仕事を知る
事業やサービスへの想い、事業紹介、職種紹介、ビジネスモデル紹介…など - 人を知る
社長メッセージ、人事メッセージ、社員インタビュー、内定者インタビュー…など - 求職者の不安解消
Q&A、一日の流れ、教育制度、福利厚生、キャリアパス、社風紹介…など
設定したペルソナ像の目線で、その人にとって魅力的に映りそうなコンテンツを選択していくことがとても重要です。
デザインの方向性を設定する
取捨選択したコンテンツを、より効果的に表現するためにデザインの方向性を設定します。
簡易的ではありますが、以下のような目線で考えます。
- フォーマル寄り or カジュアル寄り
- スタイリッシュ寄り or ポップ寄り
- 冷たい印象 or 暖かい印象
- シンプル or リッチ
- 落ち着いた印象 or 元気な印象
設定したペルソナ像に刺さりそうな方向性を言語化してみることも有効です。
例:安定した企業でのキャリアパスを求めている男性がペルソナなので、落ち着きのあるフォーマルでシンプルなデザインを用いて、信頼感と安定感を高める。また、親しみやすさよりもロジカルな印象がペルソナに刺さりそうなので、クールでスタイリッシュな要素を取り入れて洗練されたイメージでデザインすると良さそう。
求職者に抱いて欲しいイメージの方向性を設定すると、デザインをする上でのヒントになるため、制作をスムーズに進行することができます。
配色の方向性を設定する
ウェブサイトから感じられる色味によってユーザーが抱く印象も大きく変わります。
- 赤
情熱的、愛情、勝利、積極的、衝動…など - ピンク
可愛さ、ロマンス、若さ、繊細さ…など - 紫
高級感、神秘的、上品、優雅、伝統…など - 青
知性、冷静、誠実、清潔…など - 緑
自然、平和、リラックス、若さ、エコ、保守的…など - 黄緑
フレッシュ、ナチュラル、若々しさ、新しさ…など - 黄
明るさ、活発さ、幸福、躍動、希望…など - オレンジ
親しみ、容器さ、家庭、自由…など - 茶
ぬくもり、自然、安心、堅実、伝統…など - 白
祝福、純粋、清潔、無垢…など - 灰
実用的、穏やかさ、控えめ…など - 黒
高級、エレガント、洗練、一流、威厳…など
こちらも、設定したペルソナ像の目線で、その人にとって魅力的に映りそうな色味を設定することで、求職者に与えたいイメージをより強めることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回も引き続き情報設計についてお話ししました。実際に「どのように」届けるかの手法を考えるのは私たちウェブデザイン会社の仕事となりますが、事前に「誰に」「何を」を掘り下げた上で、「どのように」の方向性を設定しておくことで、制作における認識の違いなどが発生しづらくなります。
その結果、「企業の希望を叶える、質の高いウェブサイト」の制作が可能になります。
企業の魅力を一番理解しているのは、他ならぬ企業自身です。企業の魅力を最大化するうえで今一度「誰に」「何を」「どのように」届けるかを考えてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただきありがとうございました!
ではまた!